「やっ・・・・やだ・・・!レイっ・・うっ・・レッ・・イ・・・」 狭く声が響き渡る部屋で俺は涙を流しながら必死にレイの名前を呼びつづけていた。 周りにはおそらく3人ほどの緑の軍服を来た男達がいる。 何がどうなったのか・・・・・・・・考えるだけで苦しい。 休憩室に行こうと歩いていたら、いきなり後ろから何かをかがされ、気がつけば服を着ていない姿で縛られていた。 後ろできっちりと痛いくらいに腕が縛られていて、なんとか逃げようとよじればよじるほど赤みがまし摩擦で擦れて痛みが増す。 何がおきているのか状況がつかめず、パニックに陥っている時にいきなり口に知らない男のモノを咥えさせられた。 吐気がするほどの嫌悪感が俺を包んだ。 むせかえっている時に、何も慣らされていないソコにまた違う男の塊が挿入された。 「うあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 痛みで顔が歪んだ。流れるのは赤い紅い鉄の臭い。 腰を動かし抜き差しをする男の顔など・・・・みれなかった。 生臭い嫌な臭いが鼻につく。ぐっと奥まで咥えさせられていたモノが迫ってきた。 「うっ・・・ぅえ・・・ぐぅ・・・」 嫌だ。 いやだ。 タスケテ・・・・・・・・・ 死んだような瞳で俺はただレイだけを想い続けた。 だが、カシャッっと何かの音がした。ハっと目を見開いて音がしたほうに目をむける。 あまりにも・・・・屈辱的だった。 そこにはカメラを手にシャッターを切っている別の男の姿。 「ん〜〜〜〜っ!!!!」 やめろ!!!!!そう言いたくても言えなくて。 目を逸らしていたら頬を殴られた。 「ちゃんと奉仕しろよっ!!」 そう言われるが俺はとにかく何も考えられず放心状態になってしまった。 すると男はチッと舌打ちをし俺の頭をつかむと激しく俺の口の中で抜き差しをはじめた。 「うっ・・んっ・・・ぐぅ・・・」 苦しく息が出来ず涙がとまらない。 下では同じように腰を動かしている男。快感など・・・感じるはずもない。 ただ痛くて、苦しくて、早く終われと願うだけだ。 「うっ・・・」 そんな呻き声が聞こえたかと思うと口の中に大量の精液が入ってきた。 吐気がし、すぐに吐き出そうとする。 だが、それを許してはくれなかった。奥まで咥えさせられ、頭をつかまれる。 「う〜〜〜〜〜!!!!」 息が続かなくて、無理やりその汚いものが喉に通っていった。 絶望だけが俺をとりまいた。 レイ・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!! そしてその直後、中に注ぎ込まれる別の精液。 もう・・・死にたいと思った。 がっくりと生気をなくし倒れ込む俺の腕の縄を男達ははずすと、にやりと気味の悪い笑みを浮かべて言った。 「お前の写真・・・あのレイ・ザ・バレルがみたらどう思うだろうな?」 その言葉に俺は凍りつく。 「他の男のペニス咥えて、喜んでる淫乱なお前みたら愛想もつきるだろうなぁ」 考えただけで怖かった。 「レイ・ザ・バレルと別れろ」 「え!?」 いきなりそんな言葉を言われて俺は固まる。 恐怖で震えていた体が強張った。 「お前は今日から俺等の精処理になんだよ」 「別れなかったら今日の写真ミネルバの中にバラまくからな」 そう言って笑うと部屋から男達は出て行った。 レイと・・・・別れる? そんな事考えた事もなくて、想像するだけで苦しくてただ涙がとまならい。 なんで俺がこんなめにあわなきゃならないんだ・・・・! 悔しさとか、恐怖とか、いろんな感情が混ざり合って零れる涙は止まらない。 精処理・・・・・あいつらにまた同じ事をされるのかと思うと体が震えた。 だけど、写真をレイにみられるのだけは、あいつらに犯されるのと同じくらい嫌だった。 こんな汚れてしまった自分はもう・・・レイに抱かれる権利もない。 そう言い聞かせ、置いてある自分の軍服を着て俺はフラつく足取りで部屋にへと戻った。 すぐにバスルームにへと駆け込む。 ドロっと精液がでてきた。それをみるとまた涙がとまらない。 こんなに簡単に地獄にへと落ちてしまう事ができるのかと、呆然とするしかない。 未だに震えている体をなんとか引きしめ、腫れた目をなんとか覚まそうと顔を洗う。 こんな姿・・・レイにはみられたくない。 悟られたくない・・・・。必死に平静を装うとし、自分を落ち着かせようと頭に言い聞かせる。 意志を決めて、バスルームを出た。 レイは自分のイスに座り、何か本を読んでいた。 戻ってきたのか・・・・。ドキっと心臓の音が高鳴る。 レイは振り返ると、俺をみて驚いた表情をした。 マズイ・・・・。やっぱり腫れた目はごまかせがきかなかったらしい。 「シン!?どうした・・・?」 レイは俺の側に小走りにかけよると、頬に優しく触れた。 思わず俯いてしまう。 「頬も腫れている・・・殴られたのか?」 すっかり忘れていた。殴られた痕の存在を。 どう言い訳しようかと頭をフル回転させて考える。 「ちょっとケンカしただけ」 「誰と?」 「知らない奴」 レイのほうへと顔をあげられないままそう呟く。 言わなきゃ・・・・・・。 頭の中で響く暗示。 レイに『別れよう』って言わなければ・・・。そう思っているのになかなか自分の口はそう開かない。 さっきまでされていた行為がふと思い出される。 あんな姿をレイにみられるのはやっぱり嫌だった。 「なぁレイ・・・・・・」 「どうした?」 優しく問い掛けられる。視線をそらしたまま俺は小さく言った。 「別れよう・・・・・」 優しく撫でていた手がピクリと止まった。 「なぜだ」 静かに問われる。理由なんて言えるわけないのに。 「と、とにかく・・・別れたいんだ」 震える声がどうか気づかれませんように。 それだけをただ祈る。 するといきなり、腕を引かれレイの胸にすっぽりと埋まる。 ぎゅっと強く抱きしめられた。 「そんな震えた声で納得できるわけがない」 やっぱりバレてしまったか・・・・。そんな事を考えるよりも先に嫌な記憶が蘇った。 レイに抱きしめられた瞬間、緊張の糸が途切れて、怖くてたまらなかった思いが爆発する。 他の男に触られるなんて嫌だった。なのに・・・無理やりされて・・・写真を撮られて。 縛られて、抵抗なんてできる訳もなくて。 ただ苦しくて、痛くて、怖くて怖くてたまらなかった。 思い出されると恐怖心が戻ってきて、止まっていたはずの体の震えが戻ってくる。 「シン・・・何があった」 抱きしめられていた体をそっと離されて、体をかかえられると、ベットに俺を座らせた。 肩に手をおき、顔を覗き込むように俺をみつめる。 俺はとめどなく涙を流した。 「わ、別れ・・ようなんて・・・ほんとは・・ひっ・・嘘・・なんだ」 涙がとまらなくて、ひきつくように必死に言った。 もう・・・・限界だった。 「そんな事はわかっている」 にっこりと微笑まれて、余計にレイに申し訳なくてレイに抱きついた。 「ゆっくりでいい・・・何があったか話せ」 そう促されると、黙ってしまう自分がいた。 言えない・・・・。だけど、レイは優しく口付ける。 頭をなでられ、手を握った。 それだけで、安心できてようやく俺は重い口を開いた。 淡々と、自分におきた最悪な出来事を呟くように話す。 話しているうちに、また大きな震えがきた。 その時、レイは強く抱きしめた。 「大丈夫だ・・・大丈夫だから・・・・」 そう耳元で呟かれ、泣きつかれた俺は瞼を閉じ安心しきってしまいそのまま眠りに入ってしまった。 シンが眠ったのをレイは確認すると、ベットにシンを寝かせ、布団をかけると優しく触れるだけのキスを送った。 そしてぎゅっと拳をにぎると、部屋を勢いよくでていく。 シンの言葉をたよりに、緑の軍服に目をぎらつかせる。 すると、声が耳に聞こえてきた。 「あいつ、もう別れたかな」 「明日どうする?俺今回カメラ役でヤってねぇから最初にヤらせろよ!」 「わかってるって。にしても・・・やっぱ良かったよな〜シン・アスカの体」 『シン・アスカの体』 その言葉を聞いた途端にレイは溢れ出す怒りを抑えることができなかった。 飛び出して思いっきり殴りつける。 衝動で倒れた体の上に馬乗りになり、ボコボコに殴りつける。 「レ、レイ・ザ・バレル!?!?!?」 驚いた声でそう叫んだ他の男をレイは睨みつけると、持っているカメラに視線をむけた。 殴っていた手を止め、カメラを奪うと床に叩きつけ足で思いきり踏みつける。 部品が壊れる音が響く。 そしてそのまま、もう1人の男のお腹を蹴り上げる。 男は壁に叩きつけられ、呻き声をあげお腹をかかえて倒れた。 「う・・・た、たすけ・・てっ」 最後に残った1人のその声をきき、レイは冷めた表情で言った。 「助けてだと?お前に助けを請う権利など微塵もない」 シンの苦しみを考えたなら。当然の報いだった。 そして男を殴りつける。 「貴様ら3人・・・このまま殺してやろうか?」 少し笑ったようにそう言うと、男達は怯えた。 今のレイならやりかねない。そう思った。 「さぞかし楽しかっただろうな。下賎な行為をして。満足だったか?無理やり犯すのは」 そうレイは言いながら男達に近寄る。後ろに壁があるため男の逃げ場はどこにもなかった。 否、動ける状態でもなかった。 レイは壁を思いっきり叩きつけると、3人を睨みつけた。 「もしこれ以上シンに近づいてみろ・・・。こんなものでは済まないと思え」 そう言い放つと壁から手を離し、自室にへと向かっていった。 人を何度も殴りつけた拳は赤く腫れあがっている。ヒリヒリと感じる痛みもシンの苦しみにくらべたら小さなものだった。 シンの怯えきった瞳と、震えていた体をレイは思い出す。 たまらなくなり、瞳を閉じる。 3人にした仕打ちも、たりないと今更ながらに振り返りレイは思った。 部屋に戻ると、シンの寝息が聞こえてくる。 レイは愛しそうにシンの側によると、優しく髪をなでてやる。 もう、二度とこんなめに合わせてはならない。 そう強く思い、切なげな表情でシンをみつめる。 「シン・・・・」 額に軽く口付けると寝ているシンの顔が少し笑った気がした。 「レイ・・・・」 寝言で呟かれた言葉に愛しさが込み上げる。 「護ってやるから・・・」 そう耳元で呟くと今度は唇に口付けた。 目が覚めると、抱きしめられている感触があった。 横をむくと、俺を抱きしめながら眠っているレイの姿。 これだけで、胸の中は暖かくなりレイに寄り付く。 俺やっぱり・・・レイと離れるなんて考えられない。 そう考えまた俺は眠った。 後日、あの3人を何故かみかけなくなり、写真の心配はないとレイが言っていたので俺は気にもとめなかった。 だって今は、これまで以上にレイと一緒にいるんだから。 end |
なんかまた甘くなってしまいました。もう私甘いのしか書けません。(今更気づくの遅いですが) 実際思い描いていた内容と違ったものになってしまいましたしね・・・。(苦笑) 実際書くと違ったように話がまがっていて気がづいたら「こんな終り方じゃなかったんだけどな」と苦笑い。 まぁ、これもこれでいっかな〜って感じなんですけどね。 そろそろ、リクエスト作品作ろうかなと思ってるんで次の更新は多分それです。きっと・・・・。 2005 01.10 Rinko |